防火管理について
さて、突然ですが、僕は消防関係の仕事をしていることから、移住後も、ある程度これまで培ってきた経験や知識は生かしておかないと損だな。と感じています。
例えばお店を開くとしたら、一般的に消防が関係することとしては、まずソフト面から言うと、防火管理者の選任ということをしなければなりません。
もっとも収容人員が30人未満のよう小規模なお店でしたら必要はありませんが、まぁ、選任してはいけないことはないので、選任はしたほうが良いでしょう。
ちなみに、防火管理者というのは、資格を取る必要があり、甲種と乙種という2種類の資格になります。資格は講習を受けるだけでとることができ、甲種は2日、乙種は1日の受講が必要になります。
なお、お店の建物が300㎡を超えると甲種が必要になります。
テナントの場合は、建物全体の規模で必要かどうか決まってきますので間違えないようにしないといけません。
それから、防火管理者は、消防計画を作って消防署に届け出る必要があり、その消防計画には、自衛消防訓練を定期的にやります。と書くことになっています。
だから少なくとも年に2回はお店のみんなで訓練をすることになるんです。
ただ、ソフト面としてはこれくらいだから、そんなに大変なことはありません。
一方で、ハード面ですが、建物を作る時は、市役所等役場に申請をします。その申請が役場経由で消防署にきて、消防署長が同意をする。という流れになります。
検査を省略するときもありますが、火気設備や消防設備などがある場合は役場の人と一緒に検査をすることがあります。もちろん別々の時もあります。
これが、結構厳しく見たりするので、しっかりとやる必要がある。まぁ、これは建物を建てる業者さんの対応ですね。
それから、ちょっと話の方向を変えますが、私はこれが最も大切と考えますが、例えば私が田舎に移住する場合は、やはり、地域の消防団に入ろうと思っています。
消防団というのは全国になんと84万人もいます!(平成30年度)
そして、地域の防火防災の担い手として、信頼されている団体です。
自分たちの町は自分たちで守るという崇高な使命を持っており、かつ、別に自分の仕事をやりながら。という大変さで、本当に頭が下がる思いです。
そのつながりは、場所にもよるのでしょうが、強いのではないでしょうか。
よく、みんなで楽しく飲んだり、それから、市議会議員や区議会議員は、消防団に入っている人が多いですよね。票集めが目的でしょうが。
ただ、ちゃんと活動しているのなら、それはそれで良いし、消防団にとっても、議会に意見を言ってくれる人がいることは良いことなんだと思います。
それから、話は少し戻りますが、近年新しく、防火対象物定期点検制度というものができました。
これは、一定規模以上の建物は、年に1回、資格を持つ者に建物の安全性について、点検をしてもらわないといけない。というものです。
これも、実は個人で資格を取れば、個人として点検をして、報告書を作って建物オーナーに渡す。ということができます。
例えば5階建てのビル位であれば、一日かかって2万円から3万円ほどが相場なのかな。という感じがします。
これは、個人でやれるからアリでしょうね。
また、自治体を相手に仕事をする。っていうことだって、やろうと思えばできます。
例えば、訓練のシナリオを考える仕事。とか
どうしても、役場の方たちは、防災は専門という方は少ないので、大規模な訓練などは、コンサルティング会社に頼んだりするんです。
これは個人としてやるのは難しいので、会社を立ち上げてやるというのが現実的なところだと思います。
もちろん、人脈をしっかり作っておかないと話が全く来ないと思いますが。。。
まぁ、こんな感じで、自分の経験の活かし方はいろいろとある。
あとは、忘れないようにすることですね