地球温暖化を止めないと
11月25日、先日ブログでも書いた渋谷大学の講義を聴きにいきました。
題はズバリ「私たちの地球温暖化」
渋谷のヒカリエで仕事帰りに2時間。とても充実したものでした。
講師は地球環境研究センター副所長の江守正多氏、慶應義塾大学名誉教授の岸由二氏のお二人です。
お二人とも1時間弱、凝縮された内容の濃いお話をしていただき、僕もかじりつく様に聴き入ってしまった感じです。
先日、グレタさんの国連での演説をブログにあげましたが、江守さんがお話した内容は、グレタさんの演説内容と同じ。それをわかり易く、もっと深く、という感じです。
グレタさんの演説内容が蘇ってきて、「あぁ温暖化に対して若者が動き始めているということは、世界中でセンセーショナルを巻き起こしているんだ。」と改めて感じました。
我々が温室効果ガスの抑制に取組む必要があることは、今や小学生でも知っていることです。
江守さんが別の場所でお話していた分かりやすい例。
「たとえば、子どもに家庭教師をつけて勉強させたら成績が上がったとします。すると、勉強がおもしろくなって自分で勉強するようになり、さらに成績が上がるかもしれません。
「さらに成績が上がる → さらに勉強する → さらに成績が上がる → さらに…」
というように、変化は際限なく強められていき、もはや原因(家庭教師)を取り除いても、変化はどこまでも続きます。」
これが温暖化でも言えるのです。温室効果ガスを今のうちに抑制しておかないと、ある一定のポイントを超えてしまってから対策をとっても、南極やグリーンランド氷床の崩壊が限界値を超えると、歯止めは効かない。
気候変動でアマゾンに一定量の雨が降らなくなってしまった後で対策をとっても、減少は止まらない。
ということです。
「私たちは今世紀中には化石燃料を卒業しなければならない」
とおっしゃっていました。
石器時代が終わったのは、石が無くなったからじゃない。
「昔は石なんて使っていたの!?」
と思われる様に、
「化石燃料なんかを燃やしてエネルギーを生み出していたの!?」
と思われる様な世の中にしないと。
と言うことです。本当はもっと数値を出してお話していましたが、書ききれないので省略します。たぢ、150人ほどいた聴講者にはしっかり問題が共有されたと思います。
その後の岸さんのお話は、温暖化の緩和策の話ではなく、適応策の話でしたが次の機会に書くことにします。
こちらは防災の視点が多く、とても興味深いものでした。